理事長あいさつ

 
 
 近年のバイオサイエンス・ライフサイエンスの隆盛において、医学、生命科学、薬学等を底辺から支えている実験動物科学技術はその中核として位置付けられ、また、実験動物の福祉や動物実験倫理に関する取組みが益々重要性を増してきている中、実験動物福祉・技術の担い手である実験動物技術者としての認知度も高まってきております。実験動物関連諸団体と連携しながら、実験動物福祉の促進に資する専門技術者の必要性と有用性を確固として広く社会に認知されるよう、より実効性のある事業活動を展開して参りたいと存じます。
 実験動物福祉の充実と動物実験の倫理的適正化に向けた自主的な取組みが少しずつ成果を見せ始めています。さらにこれからの実験動物や動物実験のあり方など、自主管理体制の中でどのように研究の自由性を確保し、社会的な理解と透明性をどう確保していくか、まさに喫緊の課題であります。この課題克服のためには実験動物関連諸団体との連携が不可欠であり、実技協としましてもその推進役の大きな力となり取組んでいかなければならないと考えています。
 現在、一般社団法人化を目指して準備を進めているところでありますが、会員約1,200名をも有する団体としての責任(団体運営の適切さを客観的に担保)と貢献(社会的信頼性の確保)を明確にした上で、外部からの客観的な信用度を高め、技術者の声が十分反映されるような組織体制を構築していきたいと思います。このように組織力の強化と人材養成を進めながら、実験動物技術者資格の国家資格化もしくはそれに準ずる公的な資格認定化への移行を目指し、実験動物技術者の地位向上に向けて鋭意取り組んでいきたいと考えています。
 新たにご参画いただく新役員の方々を加えた新体制で、実技協のより良い方向性、あるべき姿を追求しながら頑張って参ります。会員各位におかれましては、活動の方針にご理解を賜わり、何卒ご支援ご協力を宜しくお願い申し上げます。また、関係諸機関におかれましては今まで以上のご支援をお願い申し上げる次第です。

 平成28年10月26日


日本実験動物技術者協会 
理事長 坂本雄二